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1 マドラ海岸 カニバッシング
「うぉおおおおお蟹!蟹!!!」
ここはマドラ海岸。風光明媚。何処までも続く白浜。鮮やかな青の海。素晴らしき景色の中繰り広げ
られているのは素晴らしさとは縁遠い行い。奇抜な赤い帽子をかぶった金髪の青年が砂浜を駆け廻り
そこら辺うごめいている蟹を次々踏みつぶしている。パキ!パキ!あわれ、カニよ。
「逃げるな!待て!」
無茶な話である。なぜか付き合うはめになった金髪美女がビーチパラソルの下、背中に日焼け止め
クリームをバドに塗らせながらぼやいた。ナイスバディを覆うはやりものの水着も、連れの青年は見ちゃ
いない。海に浮き輪を持って入っていったコロナの後を早く追って遊ぶ方がまったくもって時間の有意義
な使い方と言える気がした。
「あーあ、あほくさ」
心底 あほらしげな顔で頬杖をついて言い捨てる。
「お前には男のロマンがわかんないんだ・・・・・!ほっとけ」
「わかってたまるか。カニつぶすのにどこにロマンがあんのよ。可哀そうじゃない、まったくもー」
「このマドラ海岸の蟹を全部つぶせば、マイホームにヴァレリちゃんが住んでくれるようになるんだ!」
ヴァレリちゃんとはペンギンだ。熱く語る男に若干ひき、金髪美女はひきつった笑みを浮かべた。
「お前もヴァレリちゃんの可憐さを少しは見習って、料理とかも頑張って少しは女らしくなってくれ。頼むから。
ずーっとお前みたいな凶暴な姉さんと一緒に暮らしてたら、可憐な女の子と同居っていう男のロマンを夢想
してもおかしくないっちゃないだろ・・・・・・!!!ぶへっ。なっなっなにすんだ!その棒はなんだ」
「ごめんなさい、急にスイカ割りしたくなっちゃったの(怒)おっかしいよねえ・・・・?」
ダッシュで近寄りシバキ倒された男は涙目だ。
青年は棒を振り回しながら嫣然と笑う連れの美女に恐怖を感じたとか、ヴァレリちゃんへの思慕が増したとか、何とか。
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雪さんとの会話で出たカニバッシングのお話。以前、これを全部踏みつぶす→クリア?すると
マイホームにヴァレリちゃんが現れるようになると小耳にはさんだんですが、実際はどうなんでしょう?
にしてもさゆるの書く女主は少々気が強い(少々かっ・・?)ようですね。ガンバレ男主!!(笑)
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